爆乳政治!! 美少女グラビアイドル総理の瀬戸内海戦記☆西海篇
第7章 山口 最期の日
津島 三河守 長政
「魔女よ、独逸(ドイツ)にて『ニーベルンゲンの歌』を蔵書せし故(ゆえ)、照覧あれ」
十三宮 伊豆守 聖
「あら、本当ですね…北欧ゲルマン神話の研究に役立ちます! 長政様、ありがとう御座います^^」
津島「『三河守(みかわのかみ)』と呼び給え」
今や、日本列島は内戦の真っ只中にある。私・十三宮幸の姉である十三宮聖は、須崎司祭・家所花蓮らの無事を祈りながら、眼前を走り回る少年少女の面倒も見ている。
生田兵庫
「…ほしみくんのばか~っ! ぼくのゲームかえしてよ~っ!」
斎宮星見
「バカっていったほうがバカなんだよ、バーカ!」
蘭木 訓
「ねえ二人とも、図書館では静かにしようよ…」
生田・斎宮「「だまれ!! アララギくんはあっちいけっ!!」」
神戸から「学童疎開」して来た生田兵庫(いくた ひょうご)と、伊勢天照神宮に奉仕する社家の斎宮星見(さいぐう ほしみ)、そして出自不明の蘭木訓(あららぎ おしえ)は、常連の子供達である。
聖「…はいはい。兵庫ちゃんも、星見ちゃんも、喧嘩をしてはいけません。悪い子は闇夜、【食屍鬼】に食べられちゃいますよ…」
生田「うわぁ! まじょのおねえちゃんだ! にげろ~!」
斎宮「おい! どこにいくんだよ?」
生田「あのおねえちゃん、おこるとつよくて、【て】から【かみなり】をうってくるんだよ!」
斎宮「マジかよ? じゃ、オレもにげよう!」
聖「いえ、別にそんな事は…」
生田・斎宮「「ダレカタスケテー!!」」
十三宮幸
「…」
聖「はぁ…大丈夫ですか、訓(おしえ)ちゃん?」
訓「すいません。うちの馬鹿二人が、御迷惑をお掛け致しました…ところで、今さっき話していた『食屍鬼(しょくしき)』って何ですか?」
聖「あ、はい。古来より、アラビアに語り伝えられている魔物で、その名の通り、人間を食べてしまう恐ろしい鬼です。向こうでは『【グール】』または『クトゥルブ』などと呼ばれております。シャイターン、サタンの悪魔が、天使の流星で撃ち落とされた時に、誕生したと言われ…そうそう、【必ず一撃で倒さないと】、力を取り戻し復活してしまう…なんて話も御座いますね」
訓「それは面白そうですね…実在するなら、この目で確かめて見たい」