第1章 お菓子の魔女のデュエルには。

「―――ふふっ、そういう台詞って敗北フラグって言うのですよ。ご存知ですか？」
「黙れ！さァバトルと行こうじゃねえか！マディスでミィルフィーヤを攻撃！」
「罠カード発動、マドルチェ・ワルツ！マドルチェモンスターが戦闘を行った後、相手に300Pのダメージを与える！」

フィールド魔法の効果でダメージは軽減されたものの攻撃は通り、お菓子の魔女のLPは2800、そして魔女の罠カードの効果で男のLPは3900になった。

ミィルフィーヤは破壊され墓地に行く、筈だったのだが。

墓地に行った後、デュエルディスクの処理で魔女の手札に戻ってくる。

「…！？」
「マドルチェモンスターの共通効果。相手によって破壊され、墓地に送られるとそこからデッキへ戻ります。しかし今はマドルチェ・シャトーが発動中。効果でそのまま私の手札に戻ります」

「そんな弱小モンスターが手札に戻った所でこの状況を巻き返せはしねぇ！ターンエンドだ！」

「私のターン、ドロー！…残念ながら、お客様。次のターンは来ないようですよ」

手札を2枚にし、魔女はニコッと微笑み、マドルチェ・クロワンサン（1500/1200）を召喚、フィールド魔法でそのステータスは攻・守共に500P上がる。
そして次にメェプルを攻撃表示に変えて効果を発動する。

「攻撃力0を攻撃表示だァ…？」
「失礼な、シャトーの効果で攻撃力は500あります。そしてマドルチェ・メェプルの効果。
この子は表側攻撃表示の自分と相手のモンスターを表側守備表示に変更できるんですよ！」

「マディスが守備表示に…だと！」
「…インヴェルズモンスターの特徴は守備力が低い事…と言うか0ですからね～。表示形式変更は痛いでしょう？さて、行きますよ！」

続いて魔女はクロワンサンの効果を発動。メェプルを手札に戻すことでレベルを1つ上げ、更に攻撃力を300P上げる。

マドルチェ・シャトーの効果と合わせると愛らしい子犬のモンスターの攻撃力は2300となった。

「ここでもう1枚の罠カード、マドルチェ・ハッピーフェスタを発動！任意の数だけ、手札からマドルチェモンスターを特殊召喚出来ます！
私はさっき戻ってきたミィルフィーヤ、メェプル、そしてマドルチェ・シューバリエ（1700/1300）の3体を特殊召喚！」