第2章 お菓子の魔女の正体は。
「続いて、フィールド魔法『マドルチェ・シャトー』発動!
墓地のマドルチェモンスターを全てデッキに戻し、攻守を500Pずつ上げます!…が、ここでさっき発動しておいた『マドルチェ・チケット』の効果が絡んできます。
墓地のマドルチェが手札かデッキに戻る時、デッキからマドルチェモンスターを手札に加えられます。
更にマドルチェの天使族が場に居ればそのまま特殊召喚出来ちゃいます!来てください、マドルチェ・プディンセス(★5、1000→1500/1000→1500)!」
『おおっ、あのモンスター墓地にモンスターがいない時攻守+800だってよ!』
「解説ありがとうございます♪そう、これでプディンセスの攻守は2300です」
「ぐっ…!」
「それでは、召し上がれ?モンスター2体でダイレクトアタックです!」
「まだだ…!罠カード発動!『リビングデッドの呼び声』…」
「カウンター罠『マドルチェ・ティーブレイク』!墓地にモンスターがいない時、相手の魔法・罠の効果を無効にし、手札に戻す!プディンセスが場に居れば更に相手の場のカードを1枚破壊!」
「何っ!?読んでいた、だと…!?」
「…―――勝負あったな」
「これであなたの場は更地ですね!さ、バトル再開です!!」
2体のモンスターのダイレクトアタックになす術もなく、ハノイの騎士のLPは削り切られた。
「…っ貴様ら、この借りは必ず返す!首を洗って待っているがいい!!」
「! ホールが…!?」
『逃げるぞ!?』
「待て…!!」
この間のように自爆はしなかったようだが、ホールが出来てハノイの騎士は逃走をしてしまった。
寸前の所で逃げられてしまった事が悔しいのか、Playmakerは苦い表情だ。
「…取り敢えず、ログアウトしましょうか。ここにいつまでもいると、マスコミの餌食ですよPlaymakerさん」
「…ああ」
プツンと、2人が姿を消した後は、ハノイの襲来の爪痕のみが残っていた…---。