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幼なじみに恋の風

第1章 再会


そして、放課後────

「やっと放課後だ〜!今日体育ないから勉強勉強勉強…もう!疲れた〜!!!」
後ろの席からそんな唯の声が聞こえてくる。
彼女は勉強よりも運動派なのでよほど疲れたのだろう、
机に突っ伏している。

「よっしゃ〜!放課後〜!愛!遊びに行こうぜ!」
「あ、うん!」
転校してきた新は本来一番後ろの席だったが、先生が気を利かせて…というよりも先生に無理を言って、私の隣の席になった。


「楠木さん」
声の聞こえてくる方を見ると廊下から武波くんと一稀くんがこちらに手を振っている。

「よ~し!全員揃ったね!じゃあショッピングモールへレッツゴー!!!」
さっきまであった疲れを吹っ飛ばすかのように勢いよく立ち上がり、教室を出ていく唯に連れられて私達も教室をあとにし、ショッピングモールへと足を運んだ。





────「おぉ!でかいな!ショッピングモール!」
大きなショッピングモールに興奮している新を見ていると、やはり昔と変わらないなとほっとする自分がいる。

「で、ショッピングモールに来たはいいけど何するんだ?」
「う〜ん。服!は男子と女子じゃ見るところが違うし…」
「そうだね。どうせならできれば全員で行動する方がいいと思うな。」
一稀くん、唯。そして武波くんの会話に私が口を挟む。

「映画はどう?最近公開された映画面白そうだから見てみたいなって思ってたんだけど」
「「「それだ!!!」」」

私の提案により最近公開された推理ものの映画をみんなで見ることになった。



────「面白かったね!」
「犯人、絶対あいつだと思ったんだけどな〜」
「探偵役の人演技がすごくてドキドキした!」
「続編が決定したみたいだしまたみんなで見に来たいね」

♪🎶♪🎶♪🎶♪🎶♪
みんなで映画の感想を語っている中、私のスマホに電話がかかってきた。
「電話だ…みんな!ちょっとごめんね」

みんなの場所から少し離れてスマホの画面を見る。
スマホの画面に表示されていたのは見知らぬ電話番号だった。
(誰だろう…)

私は恐る恐る電話に出る。

「も…もしもし。」
『こんにちは。楠木さんですか?』
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