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【HQ東】君の相手をこの俺に

第6章 始まったもの


そして夏休みが終わり
「おはよー」
と登校日の初日の朝から名と会えて
「はよー。久々だなぁ」
「なぁ」
と語尾をまねるしぐさも可愛いと思えてしまうのは重症だなと思う。
「クロ達の学校どうだった?」
「あぁ、森然の方が広かったかな。あ、名がバレー部じゃない事に驚かれた」
そう伝えると黒尾達がそのことを知らなったことに驚く名。
「てか名もバレーできるんだな」
「いやいやいや、基礎だけよ!相変わらず小鹿野とかにはバレー分かってないって言われるし!」
と慌てる名に遠征を思い浮かべれば確かにそんなことを言われてたなと思う。
「あ、課題はすすんだのか?」
そうきけば、
「東峰~」
と嘆かれて、昼休み。
「「全く来られなかったぁ?!」」
コクンとうなずく名と名に群がる澤村と菅原。結局、あれから家庭科室を開けてもらえる日はなくこの夏休み中、家庭科室にドレスを置いていた名は全くドレスが進まなかったとの事だった。
「残念だったなぁ」
「きっついなー」
「うぅっ、森然行って良かったのか悪かったのか」
森然に行っていた時期は開けて貰えることをあとから知り、澤村に事前準備の確認不足と注意を受けていたが
「先生、急にだったみたいで」
とさらに嘆くしかない様子に憐れみの声しかかけられない三年トリオ。
「けど名、来月文化祭なのに相手結局どうすんだ?」
と鋭い質問を夏休み明け早々からふってくる菅原。
「あー」
と答えを濁す名とその答えを気にする東峰に
((見てられねぇ))
と思う澤村と菅原だった。

『相手は?』
夏休み明けに言われた菅原からの一言
「苗さん相手はどうするの?」
相手なしでも構わないんだけどという家庭科の先生の言葉。この夏休み中で作製したジャケットの寸法は完璧に菅原向けの寸法だった。澤村は道宮さんに悪いし、東峰にはなんだか聞けなくて、作ったものの菅原にも訊けなくて
「相手どうすんだよ」
と菅原本人に訊かれた時に気になった隣の存在。夏休み、森然での練習。烏野が居る今年の夏はとにかくホームが居るようで楽しくて嬉しくて、同級生達が最上級生になっているのも相まって楽しくて仕方なかった。
(東峰かっこよかったな)
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