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【HQ東】君の相手をこの俺に

第4章 最後の思い出1


黒尾は名の元へ行くと名の頭にボトルをのせてちょっかいを出し、それを森然の主将、小鹿野に笑われながら黒尾がこちらをしめすと名は一瞬気まずそうにしこちらにきた。
「まさか苗が居るとは」
と驚く澤村、
「大地っ、大地っ!」
そう言われて隣を見ればフリーズしている東峰。
「旭ー!しっかりー!」
そんな菅原の叫びは程遠く、
(名の私服!てか会えないと思ってた!てか、試合見られたぁぁぁぁ)
とパァと明るくなったり、沈んだりしている東峰。
「いやぁ、クロが音駒なの忘れてて」
そこへ申し訳なさそうにする名とひでーなと文句を言う黒尾。
「叔父が森然の監督やってて、長期休みの森然練習は手伝いに来てるの」
とのんきに言う名。
「人数ヤバイしなー。音駒はマネいねーし」
と小鹿野。
「だから名は俺達担当」
黒尾が自慢気にそう名を紹介する。
「ま、忘れられる位だけどな!」
「ま、あ、な!」
「痛たたた。ごめんってば!」
そうして黒尾達は自分達のメンバーのもとに戻っていく
「カッコ悪いとこ見せたな」
と東峰の開口一番はそれだった。すると
「そんなことない!そんなことないよ!クロ達だって超下手だったし!」
そう名が言えば
「名ー!知ったよーな事言ってんじゃねーぞ!」
と、すかさず後ろで合いの手が入る。
「カッコ悪いとかカッコ良いとかじゃなくて、真面目に頑張ってる姿はその、その····良いと思う」
照れまくりな名とそう言われて照れる東峰に
(((なんだあそこの幸せ空気は)))
と周りが思う。
「そ、そんな訳で私は森然だったり音駒だったりうろちょろしてるので遠征中宜しくお願いします!」
「ん!こちらこそ宜しく!」
「名~。休憩終わるから行くよ~」
「あ、はーい。」
本当に毎年手伝いに来ているのだと他校のマネージャー達との接し方で分かる。
「このメンバー達での練習を毎年見ていたら」
「俺達じゃまだまだだ!!」
駄々漏れの東峰の気持ちを後ろに立つ澤村と菅原が代わりに言う
「まぁな。まぁ、あってるんだけど。やめてくれるか」
「なーに言ってんだか!」
「名も居るし最高じゃねーの!」
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