• テキストサイズ

首無梅雨恋歌

第1章 豪雨の女


「雨女のぉ……ま、いいんじゃねぇの」
「総大将そんな簡単に……どこの組かもわからないのですぞ」

 やはり鴉天狗様には反対されるか……。
 なんとなくわかっていたけど。

「カラスよぉ、身寄りのねぇ女をこの雨の中外に出すのか」
「総大将、雨も何も雨女ですぞ。むしろ雨を呼んでいるのは」
「あーあーうるせぇ。娘さん名前は」
「さ、咲雨(ささめ)と申します」
「そうかい。首無、咲雨に部屋と仕事をくれてやれ」
「はい」
「ありがとうございます! 総大将様、首無様、ありがとうございます!」

 俺もだけど、総大将もやはり女性には甘いなぁ。
/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp