第17章 『転校少女と彼らのお仕事』
すると、
その中のひとり綺麗な女性が
私の方へ来た。
「おはようごさいます♪
初めましてですよね?」
なんとも、
人懐っこい喋り方をする女性だ。
『は、はい初めまして』
「誰かのお友達?」
『は、はい』
「もしかして堀越?」
『!そうです』
「あらほんと〜
うちの子も堀越なのぉ
もしかしたら知ってるかもね」
『そうですね!』
~♪
すると女性の携帯が鳴った。
「あらごめんなさいね」
女性はディスプレイを確認して
「じゃあ、楽しんでね」と
優しく言い残し、
関係者席を後にした。
なんだろう…
あの女性が、
猛烈に誰かを思い出させた。