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忘却鴉
第3章 残暑と家出
時刻は夜の11時。
結論を言おう、ずるずる時間を長引かせてしまった!
しまった、ここまで俺はユリさんと離れたくなかったのか。
別れも告げず出ていくのは心苦しいことこの上ないが、これ以上いる訳にはいかない。
「ユリさん、今までありがとうございました。俺本当はあなたが好きです、図々しいかもしれませんが、出来ればあなたの恋人になってみたかった」
さようなら
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