第8章 裁判
「な、舐めるなあああああああああ!! 小娘!!!!お前だけは、何がどうあっても、殺すッ!!!!!!」
旗を地面に突き刺し、呪詛を吐き散らす。一瞬の間に、敵の足元に魔法陣のようなものが展開される。その瞬間に、エドモンの動きは、まるで空中に縫いとめられてしまったかのようにして、止まった。
同時に、敵は剣を鞘から抜き、動きを封じられたエドモンへと突撃する。
――――マズイ、そう思った時には、手遅れだった。
「な……に……? か、かは……ッ!」
エドモンの口からは鮮血が噴き出し、そのまま地面に崩れ落ちた。
エドモンの胸は、剣で貫かれ、そこからも血が噴き出していた。
私は、その絶望的な光景を眺めていることしか、できなかった。