第1章 〖 青葉城西 〗赤い薔薇 〖 及川徹 〗
なんとなく私は感じてた。
徹と一緒にいると楽になって、ふわふわできる。
『ふ、…うっ…』
小さく吐息を漏らしながら、徹の頬を撫でてキスを求める。そうすると気づいた徹は甘くキスをしてくる。
なんとも満足げに、私は笑ってしまう。
「……香…俺、も、我慢出来ない…」
かちゃ、とベルトの音が鳴る、ここで徹を静止すると機嫌が悪くなるけど、…止める気も起きないくらい溺れてる。
モノを出して瞬時にゴムをつけた。
『ん、おいで』
手を広げて徹を求める。少しだけ足を開いて、恥ずかしいけど。……徹が大好きだから。
「ん、く、……っ、」
モノをぴたりと入口に這わせ、私に抱きついてくる。
スる時はいつもこう。抱きしめ合いながら、愛を確かめるの。
「香っ…!は、…」
ぬち、…と、音を立てながら入ってくる、この時は私もキツい顔をしてしまう。
『ぁ、…いっ、…と、ー…るっ、』
きゅう、と胸が締め付けられる様な痛みと幸せの気持ちよさが混ざりあって心地がいい。
「っ、は、……っ、く」
全部入り切ればもう一度キスをしてくる。
私は蕩けた様な目で徹を見つめ、にこりと微笑んだ。
「大好きだよ、愛してる。」
落ち着いた声色で言う徹に私はまたときめいてしまう。
『私も、愛してる』
そう言い終われば徹から
「…動くよ、」という言葉、と同時に激しい律動が始まった。
中が擦れて、気持ちがいい。徹のきつそうな顔がまた私を快感に陥れる。