第14章 For your happiness
雅紀は少し体を起こすと俺のコートのボタンを外していく。ボタンを外し終わりコートを開くと雅紀がニヤっと笑った。
「さっき暴れたからワンピ捲れ上がっちゃってるよ?」
雅紀の手が伸びてきて俺の太股を優しく撫でる。
「あっ!」
慌ててワンピースを戻そうとするけど雅紀に阻まれる…両手を頭の上で一纏めにされ雅紀の片手で押さえつけられた。なんでこいつはこんなに馬鹿力なんだよ!
雅紀は嬉しそうに片手で俺の脚を撫で続けてる。
「ま、さき…や、め…」
「和さんさっきからそればっかり、今度は止めないよ?今日は我がまま言っていいんだよね?和さんがそう言ったんだよ?」
確かに言ったけど…くすぐったいというかゾクゾクするというか…
「まさ、き…」
「なに?そんな潤んだ瞳で見つめちゃって、どうして欲しいの?」
だから…そんな爽やかな笑顔見せながらやらしい手つきで触り続けるなよ…もう身体の奥がジンジンして脚なんかじゃ足りない。
「あ、んっ!」
雅紀の手が更に上に上がってきて軽く俺の中心に触れた。
「脱がせるの勿体ないけど、どうする?脱ぐ?」
「……脱ぐ」
今日一日ずっと中途半端に上がってた熱をもう冷ますことなんて出来ないよ…
「素直だね?」
雅紀が可笑しそうに笑うけどそんなのどうだっていい…早く雅紀が欲しいんだ…
「雅紀…早く…」
「うん、そんな目で見つめられたら俺ももう限界…」
雅紀は押さえつけてた手を離し俺を抱き起こすと背中に手を回しファスナーを下ろした。