第7章 急接近
『そういえばアンは何歳になったんだ?』
ご飯を食べ終わり、ゆったりとしていた時間にエルヴィンさんが、ぽつりと質問してきた。
『私ですか?もう少しで16になります』
『そうか…………大きくなったんだな』
そう言うと頭をわしゃわしゃしてくる。
『こ、子供扱いしないでください………』
『まだ子どもだろう?』
優しそうな瞳で見つめてくるので私は恥ずかしくなって目をそらしてしまう。
『そ、そういうエルヴィン副分隊長はおいくつでしたっけ……?』
『俺?俺は今年で21だが………』
『…………それにしては話し方とか大人っぽいですよね』
話し方からするともっとおじさ……………(ゲフンゲフン
『そ、そうなのか?』
キョトンとしている様子から自分では気づいていなかったみたい。
『はい。昔からそうでしたよ。』
『そうか………逆に聞くが、俺の年の話し方と言うのはどういう感じだ?』