第15章 おぞましいもの【R18】
『なっ………………』
なんで、なんで…………
エルヴィンさんとナイルさんしか知らないはず…………
『あなたの肋骨折った女の人覚えてますか?あの人俺の姉さんなんです』
『あっ……』
どうりで見たことあるような顔だと思った……
『姉さん知っていたんですよ、あなたがそういう人だって。多分父さんがあなたの客だったんじゃないですかねぇ』
その兵士は迫ってくる。後ろからも兵士が2人入ってくる。
………やだ、
『俺たち性欲溜まってるんですよね…………あなた娼婦なんでしょ………?そーいうのがお仕事なんじゃないですか……?彼氏とだってそーいうことしてあげてるんならいいじゃないですか、先輩』
『や………だ………』
足がすくんでしまう。
頭の中にミケさんの言葉が浮かぶ。
そうだ、ハンジさん………ハンジさんのところに…………
『っ、』
一瞬の隙をみて部屋から出ようと走る。
『おっと、逃げるんですか?』
しかし、容易に腕を掴まれてしまう。
『やだっ、ハンジさんっ!!!ハンジさん!!!!!』
暴れるけど男3人の力に叶うはずもなく、ドアは閉められ鍵をかけられてしまう。