• テキストサイズ

私にとっての自由の翼【進撃の巨人】

第2章 決断





『俺のことはエルヴィンとでも呼んでくれ』




それからというものの、エルヴィンさんは1週間に1回私を指名しに来てくれた。そして毎回というものの面白い話をしてくれた。壁の外のこと、『くんれんへいだん』での出来事など。

その中で一切私に触れようとはしてこなかった。ただ、子供のように頭をわしゃわしゃしてくるだけ。でも、私はそれだけで心が満たされた。

いつのまにか、私はエルヴィンさんが来てくれるその1日が待ち遠しくなっていた。

いろんなはなしが聞きたい。母親が子供に寝る前に聞かせてくれるおはなしのような感覚だ。

しかし、いつも全部話してはくれない。



『続きは1週間後、ってことにしよう』

といって帰ってしまうのだ。






/ 152ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp