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文スト夢倉庫

第8章 新旧双黒/そうだ、街コンへ行こう



『王様は中也さん』





太「王様だ~れだ☆」
中「お、俺だ」
私「…ちっ」
中「おい誰だ今思いっきり舌打ちした奴」
太「ごめん云い忘れてた。これ中也が出たらもう1回っていうルールなんだけど…」
中「どんなルールだ!!💢」
敦「まぁまぁ、中也さんの命令を聞きましょうよ…」
太「えー。しょうがないなー。」


ふてくされている太宰以外は一斉に中也に視線を向ける。


中「そうだなぁ…。じゃあ………」




ガッシャアァァァン!!!!!




ガラスが割れる音がして、ガラの悪そうな男達がどんどん乗り込んで来た。


中「クソっ…。てめぇが街コン行こうだなんてゼッテェ何かあると思ったがやっぱりかよ!!」
太「厭だなぁ。偏見は善くないよ?」
芥「太宰さん、ここは僕が」
太「ほどほどにね? 敦くんは彼女達を」
敦「はい!」



敦くんに誘導されながらも、みんなの様子を見ていた。
あっという間にガラの悪そうな連中を倒していく中也さんと芥川くん。
笑顔で佇み指示を出す太宰さん。

凄い…

敦「聖子さん!そんなところに居たら危ないですよ!!」
私「大丈夫、もう少し…」


もう少し、見ていたい…。




ーーーーー



中「ほんっとに太宰の奴が絡むもロクな事がねぇな…」
私「それ、何となく分かる気がする(笑)」
中「だろ??」



あの後すぐにあの場を制圧したが、もう既に街コンなんて出来る状況に無かったので、それぞれ帰宅の途についていた。


私「それにしても、あんたら何者? 正義の味方??」
中「なんだよソレ(笑)」
私「だって凄かったし」
中「…そうだ、って言ったら?」
私「好感度が上がる」


真剣に答えたのに、目の前の中也さんは腹を抱えて笑い出した。
何よ。至極真っ当な答えでしょうに。


中「お前マジおもしれぇのな」
私「失礼な」
中「じゃあ…」


私の腕を掴み、近くの壁に私を押し付けた。
逃げられないように壁に縫い付けられ
真っ直ぐ目を射られる。


中「じゃあ…マフィアの幹部だって云ったら…好感度は下がんのか?」


口角を吊り上げて見下すその風貌はまさに悪役のそれで。
私はゴクリと喉を鳴らした。





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