第12章 貴方に有難うの言葉を…(完)
私は昨日、
先生と約束した通りに
学校に登校した。
朝、教室で会った総悟は
傷だらけの私を見て驚いていたけど、
昨日先生に助けてもらったことを言えば
ホッとした様な悔しそうな、
そんな複雑な顔をしていたが
「なら良かった」と言っていた。
そして、
一時限目が始まるチャイムが鳴り…
―ガラッ―
「んじゃ、授業始めるぞォー」
そう言いながら銀八先生はチラッと私のほうを一瞬見た後「今日もちゃんと春野は来てるみたいだなァ」と言ってきたので私は目で挨拶をした――。
それから時間はあっという間に過ぎて…
気が付けばもう放課後になっていた――。