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続・愛妻弁当

第1章 続・愛妻弁当




「ん?」


花束をもらって、抱き締めあって、美味しく夕飯を食べて、なんだか今日はいつになくいい雰囲気。きっとそう感じているのは私だけではないはず。


このところ、なんだかあなたは元気がなかった。理由はなんにせよ、どうにかして、元気づけたくて。お弁当にメモを入れてみたり、お弁当のおかずや夕飯のメニューを好きなものだらけにしてみたり。


そんなことくらいしか、頑張ってるあなたを元気にする方法が思い浮かばなくて。


そんな気持ちが伝わっていたかどうかは分からないけど。今日のあなたからの花束が、間違ってないよなんて言ってくれているようだった。


今日は久しぶりにキスできるかな。なんて。


そんな乙女みたいな自分に苦笑しながら、あなたのスーツをクローゼットにかけているときだった。


「今日の花ことば?」

なにこれ?なんて軽い気持ちで小さなチラシを広げる。


***********
今日の花ことば

チューリップ(ピンク)

誠実な愛

***********

偶然にしてはちょっと出来すぎだけれど、あなたがこんな気の効かせかたできるはずもなく。ただ、こんな些細なことで幸せを感じることができるのは、きっとあなただからなんて思った。


「いつもありがとう。」


そっとスーツに呟いて、
今日の花ことばは貰っておくことにした。


おわり
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