• テキストサイズ

Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】

第9章 やっぱり君が好き


「そ、そんなの決まってんでしょ? …どっちも、だよ…」

顔が熱い…

きっと俺の顔、今真っ赤だよな…

「はぐらかさないで、ちゃんと答えて? ドラマの俺と、今の俺、どっちが好き?」

もう一度同じ質問をされる。

こうなると、俺の中の“天の邪鬼”が目を覚ます。

「ド、ドラマの方だよ…。御前様の方が、大人だしさ…それに貴族ってぐらいだから、金も持ってんでしょ? 決まりじゃん…」

ホント、俺って素直じゃない。

こんな自分が、たまに面倒くさく感じる。

「そっか、和の気持ち、良く分かった」

え?
何が分かったの?

「和はさ、いつも思ってることと逆のこと言う癖があんだよね…」

何その、俺のことなら何でも知ってますよ、的な言い方…

確かに親よりも俺のこと、深く理解さしてるとは思うけどさ…

「そう考えると…。あ、相葉探偵の推理ね? 和は、ドラマの俺よりも、今和の隣にいる相葉雅紀の方が好き、ってことになるよね?」

はあ?
何だよそれ…

まあ、当たってるけどさ…

「なあ和? 今夜俺と、アバンチュールしない?」

「はあ? アンタ何言ってん…の…」

不意に唇を塞がれ、俺はその先の言葉を飲み込んだ。

「もぉ、バカ…。付き合ってやるよ、アバンチュール…」


あーあ、俺やっぱアンタなんて嫌い…









じゃない…かも。


おわり♡
/ 324ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp