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Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】

第8章 僕はいつだって君の隣にいるから


「俺、だけじゃなくて、亀梨と小山も一緒に…」

それって、アナウンサー、ってこと?

「ゴメン、ほんとゴメン…。俺だって、本当は5人で出たかった。でも、局と事務所には逆らえなくて…」

きっと翔くんの性格だから、一応抗議はしてみたんだろうな…

「ねぇ、翔くん? 5人で、って気持ちは良く分かる。
僕だって、出来ることなら一緒に、って思うよ? でもさ、翔くんだから、オファーが来たんじゃないの?」

僕だったら…絶対無理だもん…

でも翔くんなら…

「それにさ、翔くんが一人じゃなくて、僕ちょっと安心したよ。カメと小山が一緒なら、心強いもんね?」

「智くん…。ありがとう…。ゴメン…」

「謝んなって…。でも、ちょっとだけ本音言ってもいい?」

電話口で翔くんが「うん」と頷く。

「ホントはさ、僕が翔くんの隣に立ってたかったな、って…。カメや小山じゃなくて、僕が…」

そう思ったら、少しだけ悔しさがこみ上げてきて…

でも、翔くんを応援したい気持ちに変わりはなくて…

「一緒だから…。僕は、いつだって翔くんの隣にいるから…。だから思い切っり楽しんで? でも、無理だけは絶対にしないで? 疲れた時は、僕に甘えて? 僕じゃ頼りになんないかもだけど、ちゃんと支えるから…」

「…うん。そうする…。ありがとう、智くん…」

「ばあか、礼なんていらないから、早く帰っておいで? 晩御飯作って待ってるから」

「楽しみだな…」

そう言って電話が切れた。

僕はキッチンに立ち、腕捲りをした。

そうだ、今日は翔くんの好物ばっかにしよう。


僕は僕のやり方で君を支えるから…

心はいつも君と共にあるから…


おわり♡
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