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Sweet Life 〜僕らの甘い時間〜【気象系BL】

第30章 5色の手裏剣


「じゃあ、こうしようか?」

カズくんパパがお砂場に小さなお山を作った。

僕、お砂遊びなんてしたくないのに…

「いいか? ここに、こうやって…と…。ほら、コレでどうだ?」

カズくんパパが、お山のてっぺんに、割り箸を立てた。
その先っぽには黒い折り紙が挟まってる。

「この旗を倒した子が、最強の忍者って事だ。いいか、ここだぞ?」

わあ、カズくんパパスゴイや(*^^*)

僕、何だかワクワクしてきちゃった♪

「よし、俺いっちばん!」

ジュンくんが紫色の“ちゅりけん”を投げる。
でも、ぜ〜んぶハズレ。

「よし、次は俺の番だ」

ショウくんも的に向かって“ちゅりけん”を投げるけど、やっぱり一個も当たらない。

「僕、じしんないなぁ…」

カズくんが“ちゅりけん”を投げるけど…
アレ?
的に届いてないよ?

「よぉし、見てろよ?」

今度はカズくんパパが“ちゅりけん”を投げる。
ポーズは恰好いいけど…的はそっちじゃないよ?

みんな下手ね?

僕がお手本見せてあげなきね(・ω<)-☆

僕はエイヤッι(˙◁˙ )/と、“ちゅりけん”を的に向かって投げた。

パタン…

「スゲェ…」

「凄いじゃん…」

「スゴぉい…」

僕の“ちゅりけん”は見事的に命中した。

「凄いな、サトくん。最強の忍者だね(*^^*)」

カズくんパパがお砂だらけのお手々で僕の頭をナデナデしてくれる。
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