第30章 5色の手裏剣

学校が終わると、僕達はカズくんの家に“さんしゅう”した。

みんな自分の好きな折り紙を持ってる。

僕は青。
ショウくんは赤で、カズくんは黄色。
ジュンくんは紫だ。
で、お仕事から帰ってきたカズくんパパは緑だ。

みんなで“ちゅりけん”をい〜っぱい作った。

｢たくさん出来たね？｣

カズくんパパが“ちゅりけん”を見て、びっくりした顔をする。

｢あ、そうだ！ 今から公園行って、しゅりけんの練習しない？｣

ショウくんが赤い“ちゅりけん”を持って、忍者みたいなポーズをする。

ちょっとだけ面白い( ´艸｀)ﾌﾟｯﾌﾟｯﾌﾟｯ

｢うん、さんせ〜！ ね、いいでしょ、パパ？｣

｢う〜ん…、じゃあちょっとだけね？ あ、帽子忘れんなよ？｣

『は〜い！』

僕達は水筒と“ちゅりけん”を持って、公園に向かった。

｢練習って、どうやってすんの？｣

ジュンくんが指の間に紫色の“ちゅりけん”を挟んだ。

｢ジュン、やる気“まんじゅう”だな(笑)｣

ショウくんがジュンくんを見て笑う。

でも、やる気の“おまんじゅう”って、何？
それって美味しいの(๑• •๑)?

｢当たり前だろ？ ヒリヒリするじゃん♪｣

えっ、やる気の“おまんじゅう”って、食べたらお口ヒリヒリしちゃうの？(ﾟ◇ﾟ)ｶﾞｰﾝ

僕、食べたくないよ…(>_<)