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君と回る世界

第4章 君と一緒なら…


すばるside

あの日から毎日のように

心配になって

メールや電話をしてしまうけど…



あの日以来


花の方から俺に

連絡をしてくることはなくなって…



その代わりに


会うたびに思い知らされるんは


花がどれだけ

ひなを大事に思ってたかっていう

知りたくもない現実やったりする…



やから今日だって

誘えば一緒に飯は食いに行くけど


俺と話ながらもずっと

俺の後ろに見えるひなの影を

見てんのはよくわかってる…



でもどこまでも素直ちゃうから…


「なぁ…ひなのこと

聞きたいんちゃうの…?」


そう俺が何気なく

聞いてみても…



「もう…終わったことですから…(笑)」


なんて…


今にも泣き出しそうな顔で笑って

解りやすい強がりを言う…



あぁ…もういい加減うんざりやな…



好きで好きで仕方ないくせに


なんでこうも素直になられへんの…(笑)?




ひなじゃないとあかんくせに

そうじゃないふりして…



泣きたいくせに

無理して笑って…




そんなんされたら



側で見てるこっちの方が

辛くなってくるやんか…?




「お前ら二人してほんまに

ひどいやつらやな(笑)」



そう言って笑うと…



「何がですか…?」



なんて不思議そうに

首をかしげる花に…




俺じゃあかんて


そうつくづく思い知らされたから



あと俺がこいつにしてやれることは


1つしか無いやんか…(笑)
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