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君と回る世界

第2章 変わり始める日常


私の人生の中で

夜道を男の人と二人で歩くことは

昨日が最初で最後だと

そう思っていたのに…



何で今日も私はまた男の人と二人

それも手を繋いで歩いてるんだろう?



そんな解決の糸口さえ見えない悩みを

エンドレスに考え続けていると



いつの間にかアパートの前に

着いていて…



ぼんやりと目の前にある

愛しの我が家を見つめる私に村上さんは



「今日もその袋の中身は

お弁当とアイスなんか…(笑)?」



なんて私の左手に持たれた袋を

指差して…



「は…はい…そうです…!

いつも中身は同じお弁当とアイスです…」



そう焦りながらも答えた私に



「そうか…ほんなら明日は

俺と一緒に夜飯食うか(笑)?

明日も今日と同じ時間にコンビニ行くから

明日二人分の弁当買うといて?

ほな…はよ家入り?

昨日みたいにまた

アイスとけてまうで…(笑)?」



そう言って

有無を言わさず私の手に

1000円札を一枚のせると


私の背中を半ば強引に

アパートの中に押し込んだ…
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