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揚羽蝶

第1章 夢の行方


空には数え切れない程の星が瞬き

西から気紛れに流れる雲に覆われてはまた姿を表していた。

名前を入れ忘れていませんか?は窓辺に設置された低いベッドに腰掛け窓の外を眺めていた。



「名前を入れ忘れていませんか?」


落ち着いた足音と共にティキの低い声が耳に届く。


「何、みてんの」


「只の星...面白くもないでしょ」


名前を入れ忘れていませんか?の見る世界、否、名前を入れ忘れていませんか?自身に興味を示すティキは視界に入れず

ただただ無機質な外の世界を眺める。


「面白くもない、か」


極めて小さく彼が声を発する。

が、名前を入れ忘れていませんか?はまたも無関心を貫く。


「俺が面白いことしてやろうか」


どれ程の時間が経っただろう。

無の時が流れ、それでも窓から眼を離さないに名前を入れ忘れていませんか?ティキが耳元で囁いた。

気付かぬ内にティキは名前を入れ忘れていませんか?と寄り添うような形で腰掛けていた。


「ど、どういうこ…」


意味を呑み込めない名前を入れ忘れていませんか?の事などお構い無しにティキは名前を入れ忘れていませんか?をベッドに押し倒した。


「夢中になっちゃうことしようぜ、ってこと」


名前を入れ忘れていませんか?を甘い瞳で見つめてそう囁くと、ティキは名前を入れ忘れていませんか?の艶やかな唇にキスを落とした。

ゆっくりと丁寧に名前を入れ忘れていませんか?の唇を啄む。


「…ッ…ン…」


名前を入れ忘れていませんか?が酸素を求め口を開くと、その目的を果たす間も与えず己の舌を捩じ込み、歯列をなぞり、そして名前を入れ忘れていませんか?の舌を探し絡める。

ねっとりとした口づけで名前を入れ忘れていませんか?の脳を蕩けさせるのにそう時間はかからなかった。


「名前を入れ忘れていませんか?…どう…?」


甘美な笑みを浮かべる彼は返事を求めた。


「聞かなくても、分かるでしょ…」


頬を紅潮させ、荒い息をする名前を入れ忘れていませんか?の頭を満足そうに撫で、その手は耳に、首筋に、そして豊満な脹らみへと辿り着く。

薄い布越しにその脹らみを何度か優しく包むように揉み、物足りなくなったのかブラウスのボタンに手を伸ばす。


慣れた手つきで下着も外してゆき、名前を入れ忘れていませんか?の桃色の突起を露にした。

そして敏感になった名前を入れ忘れていませんか?の体は彼の動き一つ一つに反応し小さく跳ねた。


「やっぱ可愛いわ、名前を入れ忘れていませんか?。」





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