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【刀剣乱舞】天使の梯子に届かない

第6章 きょうだい 其の貳



ぱちっと言いたくなるくらいぱちっと目が覚めました。
ちゅんちゅんなんて鳥の声はしませんが、その代わりにまだ夢の中にいる誰かの寝息が聞こえます。
あれ?いつの間に部屋に戻って…なんて誰かに聞くまでもありません。
小さい子を寝かしつけるような体勢で、わたしの肩に手を乗せたまま向かい合って添い寝している薬研以外、わたしを部屋に連れてくる人はいないでしょう。
どうやらわたしは、寝落ち、というものをしてしまったみたいですね。

わざわざ部屋に運んでくれて…鍵は、寝ている間に指紋認証させたのでしょう。
パスワードを知っていたら出られた筈ですが勿論薬研はわたしの部屋のパスワードなんて知りませんよね、これは内側からも鍵を開けないと出られないので、わたしをベッドに寝かせたまま退室するのは不可能です。
薬研もきっと眠たかったと思いますし、もしかしたらわたしが寝惚けて駄々をこねた可能性もありますが、添い寝という手段に出たのでしょう。

「薬研、朝ですよ」

声をかけてみますが、すやーっと眠ってしまっていて起きる気配がありません。
そういえば結局何時に寝たのでしょうか…。
夜更かしし過ぎたのですかね。
でも、起きないとそれはそれでみんなが心配してしまいます。
眠たそうならお昼寝に誘えばいいでしょう。
今は起きてもらうしかないです。

というのはさておき…何だか大人びた子だなぁと思っていましたが、寝顔は年相応(見た目年齢ですよ?)といった感じで、可愛らしいです。
ほっぺたつついてみましょうか、えい。
…ぷにっとした…。
遊び続けたいですが、一向に起きないというのも問題ですよねぇ…強行突破しかないですね。
薬研の耳元に顔を近づけて、声をかけてあげましょう!

「起きてくださーいっやーげんさーん」

『あっそびっましょー』みたいなノリで言ってみました。
大きな声に驚いたのか、ビクッとしてからのそのそと薬研は起き上がりました。

「…たいしょー…?」
「おはようございます!大将です!」
「え、なん…あー…そういえばそうか…」

状況を理解したようで、ああーと項垂れる薬研。

「昨晩はわざわざ部屋まで運んでくれたようで、ありがとうございます!
ふふー。添い寝なんて、可愛らしいですね」
「可愛らしいって…」

ごにょごにょ眠たげな声で薬研は文句を言いますが、それが子供っぽくてかわいいですよね。
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