第2章 ごめんね。
『おい、山崎…恋華と総悟は何処いった?』
『え、えっと…あの…』
『何処、行った?』
(神崎さん!もう俺…無理です…)
皆が集まる屯所の中でまるで兎のように怯える山崎が鬼の副長土方に詰められていた。
原因は遡ること一時間前。
廊下で出くわした恋華と沖田がいつものように言い合いをし出したのが発端でありそれの巻き添えを食ったのが山崎といういつものパターンだった。
ひょんな事から喧嘩をする2人は水と油と呼ばれるほど仲が悪いのにも関わらず土方撲滅運動にはこぞって参加する程の言わば悪友であった。
そして今恋華が居るのは屯所の屋根の上、沖田に至っては公園と近いような遠いような場所に居る。
何故土方が2人を探しているかと言えばそれは2人が見回りの当番だからでありもう予定の時刻を過ぎているからである。
『ほぅ…山崎、なんならお前行くか?』
『へっ?!!いや、俺はその…』
『そうかそうか、んじゃ行って来い。ついでに総悟探して来やがれ』
『………』
『分かったな?ぁあん?』
『は、はいぃぃ!!』
『ついでにマヨネーズ買って来い』
『(なんで、俺ばっかり…っ!)』
可哀想な山崎。
何故ここまで2人の事を隠すのか…それは2人の恐ろしさを一番理解してるからであろう。
沖田を裏切ればいつ殺されるか分からない不安に駆られ、恋華を裏切れば素敵な笑顔で殺される。嗚呼、どちらも殺されるではないか。
山崎は一人とぼとぼと屯所を後にする……。
あ、あれ?作文?