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真選組副長補佐。

第3章 大人と子供の境界線


真選組副長補佐であるアタシと、
1番隊隊長である総悟が付き合いだして数日後の話。

『ドカーンッッツ‼︎』


アタシは爆音と共に目覚めた。


『ちょ、なんの音?』

たまたま非番で惰眠を貪ってたアタシは取り敢えず着流しに隊服の上着を羽織って音の根源を探した。

言うまでも無く総悟のバズーカだって分かったけどさ。


『総悟?』


煙が燻っているのは、やはり土方さんの部屋で怒鳴り声といつものおちゃらけた声が聞こえてくる。


『こんのやろう‼︎』

『ちっ、また失敗でさァ。もう一発喰らえ』


『や、め、な、さ、い、!!』


モロに一発食らって煤だらけの土方さんと総悟の間に入り二度目のバズーカを制止する。


『………ぁ』

『………っ』


いつもならやいやい騒ぐ二人がアタシを見て止まる。

『なんだよ、二人とも』

『いや、……神崎…その…』

『…死ね土方。恋華、部屋に戻りなせぇ。その格好は、その…』

『格好?』

二人に言われてふと視線を落とすと着流しからささやかに見える我が胸。

『…………、見たのか?』


そう問いながら思い返す。
確かに起き抜けで何も気にせず隊服を羽織っているだけなのだ、と。
来るまで数人の隊士とすれ違ったような…すれ違わなかったような…。


『子供みたいに寝相悪いからそうなるんでィ。しっかり前留めて部屋に戻って下せぇよ。後で行きやすから』

『こ、……』

『こ?』

『来なくていいわボケぇぇええええ!!!』



隊服の前を握り締めて走り去るアタシ。
きっと、耳まで真っ赤だっただろうな…。


付き合い出して日も浅く、勿論夜を共にした事のないアタシら。
それがまさか白昼の土方さんの部屋で見られるとはこれ如何に。
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