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【イケメン戦国】恋花謳〜コイハナウタ〜

第13章 恋知りの謌【謙信】湯治編の番外編 〜佐助の苦悩〜


「しかし今は…。」

謙信に呼ばれたとはいえ、美蘭と伽の最中の部屋に入って行くことは憚られた。



だが言い淀む佐助に、謙信は言った。

「今だからだ。」



そこまで言われては、佐助に拒絶する理由が無くなった。

「……っ。…わかりました。」
(美蘭さん、すまない!)

佐助は、固唾を呑むと、シュ…と襖を勢いよく開けた。



「…っ!」

佐助は、目の前の光景に息を飲んだ。



横たわる謙信の体の中心に座した、はだけた寝着の美蘭。

「…佐助…くん、っ…」

「…美蘭さん…。」

快楽の最中に突如現れた自分への執着心と闘う美蘭。

はだけた寝着の隙間から見えた火照った肌と美しい乳房に、佐助の心拍数は激しく上昇した。



「乳房と秘豆を解してやってくれ。」

謙信の信じ難い佐助への命令に

「謙信様…っ…」

狼狽えた美蘭は、謙信の名を呼ぶことしか出来なかった。



繋がっている謙信と美蘭を、横から見ている佐助に、

訴えるような視線を向けるしかできない美蘭。



その下で、冷ややかな視線を佐助に向けている、謙信。

「おまえは俺の手足なのであろう?」

(…あの眼は…本気の眼だ。)



「…わかりました。」

「…っ!!!」



嘘だと言いたげな視線を受けながら美蘭に近づくと、

膝立ちになり、謙信の足元…美蘭の後ろに回った。


背中から、羽織っているだけの寝着を、ゆっくりと脱がしていく。

「…っ…。」


肩、くびれた腰、丸みを帯びた尻…美しく魅惑的なそれらが、佐助の目に飛び込んできた。

すぐに自分の中心が熱く反応を始めたが、

自分はあくまで謙信の手足。


本来の律儀な佐助なら、触れる前に何かひと声かけるところであるが、手足が会話するはずがない。

…そう覚悟を決めて



美蘭の背後、両脇の下から手を差し込むと

勇気を出して乳房に触れた。



(…!…なんて柔らかいんだ…。)

手に吸い付いてくる、柔らかな弾力。


佐助が、

無我夢中でやわやわと揉み出すと、


「…っ……!」

美蘭は、

声にならない声を上げた。



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