第12章 恋知りの謌【謙信】湯治編 〜おしおき〜

美蘭の、今まで見たことのない欲望に忠実な姿は、謙信の箍を外した。


美蘭の畝る蜜壺から指を抜き出し、背中を支えた格好のまま、美蘭の身体の下から抜け出した謙信は、美蘭をいつものように褥に寝かせ体勢を入れ替えた。

そして

既に限界に達していた、先走りの汁を滲ませている男根を、ヒクつく花びらにグチュン！と突き刺すと

「ああああっ！…ん…っ！」

はち切れんばかりの男根を受け入れただけで、美蘭は、また達してしまったようだった。


ビクン、ビクン、と波打つ美蘭の乳房や腰。

だが、挿し込んだばかりの謙信に止まることは叶わず、グチュン！グチュン！グチュン！と、欲望のままに激しく腰を振った。



「あ！…あん！…ああっ！…は…あ！」

謙信が塊を奥に突き当てる度に、上がる喘ぎ声。

美蘭は、

もう押し寄せる快楽に身を任せるだけで精一杯だった。



思ってみれば、謙信が美蘭を、こんなに欲望に任せて抱いたのは初めてであった。


過去に献上された女は、気難しい謙信向けに、酸いも甘いも知り尽くした性に熟練した女達ばかりであった。

自分から女を求めることなどなかった謙信は、好色な男に比べれば回数では圧倒的に少なかったであろうが、必然的に経験豊富な女との濃厚な交わりを経験してきていた。

よって、様々な知識はあれど、

美蘭には、あまり変わった体位を強いたことはなかったし、美蘭に何かをさせることもなく、ただ、謙信が美蘭を愛でるように抱いてきた。



不満があったわけでは、ないが。

（美蘭を思いのままに抱くのがこんなに良いとは…。）



欲望をぶつけ合う交わりに、

見えない糸で美蘭を操るような交わりに、

女の性に抗えぬほど快楽に塗れた美蘭の姿に、

今まで感じたことのない快楽と喜びを感じた謙信は、


ただただグチャグチャの蜜壺のナカでパチュン！パチュン！と力強く腰を振り続け、

美蘭に悲鳴のような喘ぎ声を上げさせ続け



2人は、何度となく繰り返し果て

身も心も溶け合うように快楽に溺れ続けた。