涙ノ意味 ー The Prince Of Tennis ー
第2章 逢
[ 仁王side ]
不思議な女やった。
今までの女とは違った。
「 なんで俺の名前…。…これか。 」
彼女が俺の名前を知っていた理由 ーー それはジャージの名前やった。
「 やられたな。 」
ふ… と笑みが零れる。
明日もここにいるのだろうか。
名前は、クラスは …… 知りたいことが溢れてくる。
女に興味を持ったのはいつ以来やろうか。
「 仁王、こんな所にいたのかよ。 」
「 ブン太か。 ミーハー軍団から逃げとったんじゃ。 」
「 早く行かねえと真田に叱られるぜぃ。 」
「 そりゃおっかないな。 」
「 さっさと行こうぜぃ。 」
「 おう。 」
俺はきっと、また明日もこの場所に来てしまうんだろう。
彼女に逢うために。