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~愛ではなく、恋~【ハイキュー‼】

第6章 ~恋と恋の、あいだ~(松川 一静)



『バッタリなんかじゃねーよ。
すっげー、探したんだって、マジで。』

思い出す。

噂を聞いた時、
ほとんど手がかりもないまま、
夜の街を走って探し回ったこと。

店をみつけた瞬間や
綾ちゃんに会えた時の喜び。

『だろ?
自分から姿を消した綾さんだよ?
探してほしくないのかも、
そっとしといてあげよう、とかって
普通、気を遣うじゃん?』

『そんなこと、』

一瞬も考えなかった。
とにかく、会いたかった。

せめて
いなくなった理由をききたかった。
ちゃんと目的があって出ていったなら
新しい出発をちゃんと応援したかったし、

…もし、
前の日にキスしたのが原因なら、
謝りたかった。

『再会した時だって、結局、
挨拶だけじゃすまなかったんだよね?』

コーラを買ってきてくれて、
久しぶりに二人で
何気ない話をした時のくつろぎ。

帰れ、と言われた時の寂しさ。

1人で酔ってる姿や泣き顔を見たとき、
"放っておけない"と思った沸き立つ想い。

二人でタクシーに乗った時や、
その後、綾ちゃんの小さな部屋で
初めて身体を重ねた時の興奮。

『こんなに迫ったら嫌われるかも、とか、
思わなかったわけ?』

『…そりゃ、
いなくなったままでいるくらいなら、
嫌われた方が、諦めもつくと思ったから。』

『そんなに積極的でアグレッシブなまっつん、
俺、今まで見たことないよー。
どっちかっていったら京賢ちゃん寄り?
肉食系、ガルルルル~、って。』

『その例えはどーかと思うけど(笑)
でも、自分でコントロールできるような
気持ちじゃなかったんだから、
しょうがねぇだろ?』

『まっつん、そこ。』

『どこ?』

『そんだけの気持ち、
彼女に対して感じたこと、ある?』

そう言われてみると…

『…ねぇ、かもしんねぇな。』

いや、わかってる。
本当は、
"かもしれない"、じゃなくて、

ない。

ハッキリ、そう言える。

『だろ?つまりさ、』

…うん。

『どっちが好きか、』

…認めざるを、得ない。

『自覚した?』

『…いいのかな?』

『ダメ、って言われたら諦められるわけ?』

『…無理。』

『そういうもの、らしいからね、
誰かを本気でスキになる、って。
…俺は"女の子は質より量"派だから
1人に決めたり出来ないけどっ。』

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