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束縛彼氏【R18】

第1章 束縛彼氏


「おはよう佐山さん。昨日はよく眠れたかな。眠れたから反応なかったんだよな。」














その声で私は背筋が凍り、足がすくみ動けなくなった。

距離を取ろうとしたが、左手を掴まれてしまった。痛いぐらい掴まれてしまって、折れてしまうのかと思った。














「俺たち、恋人同士じゃん。だから、手を繋いで歩くの変じゃないよな?あれ?佐山さん震えてる?寒いのか?」

「寒くないよ!ありがとう李人さん。」













私は李人さんの顔をまともに見ることができずに下を見ていた。

手が震えているのは、寒いからじゃない。李人さんが怖いからそんな事は言えるはずがなかった。












「なぁ、後で覚えておけよ。」













耳元で囁かれて、ぞわりとする。

あとで何されてしまうのだろうか。早く時が過ぎて欲しいと、心の中で何度もなんども呪文のように唱えた。
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