第4章 戦国時代と一夜物語〜政宗〜
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「初めましてこんにちは。」
はじめに話しかけたのは日和の方であった。
露鬼からの日和の印象は、笑顔をずっとすると印象が強かった。
「あなたの目ってとっても素敵だな。私、あなたの目好きだよ。」
日和と言って微笑む。
露鬼は、初めて自分の目を
『素敵』
とか
『好き』
と言われたことがなかったからだ。
「ありがとうございます、日和姫様。」
露鬼は、日和に向かって微笑む。日和も一緒に微笑む。
その後、他愛もない話を続けた。
そして、宴の次の日。
露鬼は、信長に呼ばれた。
信長様は、本当に優しい方だ。
この時の露鬼でも思うぐらい優しい方だった。
「露鬼。貴様を日和の女中となれ。」
と言われたのであった。