第3章 人形卍ばーすと〜謙信〜
「このや……!!」
と謙信が『織田の舞』にこのやの名前を呼びつけると
『織田の舞』は見開いて謙信を見る。
そして、
「謙信様……?」
と呟いた。すると、『織田の舞』は気絶した。
謙信は、焦って『織田の舞』を抱き上げて幕に向かう。
戦は、終わった。
謙信は、『織田の舞』……このやを春日山城に連れて帰ることにした。
そして、謙信は今も眠り続けているこのやの手を掴む。
(このや、このや……)
謙信は、心から泣いて嬉しがったことは久々であった。
そして、このやが目をゆっくりと覚ます。
「謙信様……。」
謙信は、このやを抱きしめた。
以後、謙信はこのやを妻に迎えた。
このや……無事でよかった。
謙信は、ぎゅっとこのやを抱きしめたのであった。
『人形卍ばーすと〜謙信〜』終