第15章 嘘つきの夜~義元~
『小梅、僕の家臣になってよ。』
今川は、扇を広げて口元を隠す。
『へ?なんでですか・・・?私は悪人なんですよ。』
『だからだよ。僕は、君みたいな小さな女の子を救いたいからね。』
なんだその理由。
私は、くすりと笑えてしまった。
『すみません・・・ちょっとおかしくて。フフフ。』
そして、私は忠実に義元様に慕える事になった。
~過去終わり~
・・・あれから一年ぐらいかな・・・?
あの時は、既に今川家は織田に滅ぼされていた。
私は、ずっと義元様についていきそして謙信様のお城春日山城に住むようになった。
私は、また満月を見た。