第13章 わっちの心は雨〜家康〜
「紅音、俺は小さい時からあんたのことが好きだった。だから、ずっと探していた。」
「家康様……」
「俺と恋仲になってくれますか?」
わっちの目には涙が流れる。
「あー!家康様!紅音姐泣かせた!」
「紅音姐、大丈夫?」
みんな、これは嬉し泣きだよ、とわっちはみんなに言う。
「はい、喜んで。」
わっちは、久しぶりに笑えた。
一夜限りの恋仲ごっこと思ったが、そう言う運命は簡単に打ち切られた。
わっちは、これからは家康様のためだけに藍色の花を咲かせましょう。
わっちの心は雨〜家康〜終