第9章 まにまに
数日後
「日和、今日はどこ行くんだ?」
秀吉が聞く。
「今日はお世話になった紅音さんのところに着物を届けに行くの。」
日和は、答える。
「ふーん。日和、俺と行く?」
家康が聞く。
「家康、日和が『天邪鬼の家康が素直!!』と考えてるではないか。」
光秀はクククと笑う。
「光秀さん、人の心読まないでください!!」
日和は、プンプンと怒る。
「日和、ほら。これ食ってみろよ。」
「モフッ!美味しいよ、政宗!!」
政宗は、日和の頭を撫でる。
「日和様、今日は私と行きませんか?」
三成がにっこりと笑って聞く。
上座に座る信長
「……ふっ。」
「信長様、どうされましたか?」
女中の露鬼が聞く。
「貴様らのおかげで安土に光が灯ってな。」
「ふふふ。それは良かったです。」
安土は今日も光満ちるものとなっています。
まにまに〜終〜