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東京恋物語

第2章 突然現れた私の恋!?


ある日の仕事終わりに綾乃と笑子おばちゃんのとこの喫茶店に足を運んだ。
カランとドアを開けると笑子おばちゃんとチヅルちゃんが笑顔で迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。」
案内された席に座っているとまたお客さんがやってきた。
「いらっしゃいませ。」
私はそのお客さんをふと振り返って見た。

髪の毛は黒髪でややロングにバンダナを巻いていた。服装は薄汚れた作業着を着ていた。
「いつものね。」
「はいよ。」
その人は笑子おばちゃんと言葉を交わしていた。
「ちょっと、洋子ってば。もしかしてあの人のこと気になるの?」
綾乃が嬉しそうに私に聞いた。
「別にそっ、そんなんじゃ。」
私はこの時は否定した。確かに見たことのない人だったけど好意はとくにこの時はなかったからだ。
「わかるわよ!恋ってやつでしょ?」
「ちがうってば。」
私が手を顔の前で振り否定すると綾乃は神妙な顔をして腕を組んだ。
「なんだか見かけない顔ね。ここら辺に住んでる人なのかしら?」
「でも"いつもの"って言ってたからきっと常連客なんだわ。凄いわよね。」
「そうね。ある意味気になるけどね。洋子もそう思わない?」
綾乃に聞かれて咄嗟に頷いた。
その後は料理が運ばれて話しながら食べたけどあのややロングの男性が気になっていて仕方がなかった。
どうして彼のことばかり気になるんだろう?やっぱり綾乃の言う通りに恋なのかな?と思わずにはいられなかった。お会計を済ませる際に彼とすれ違った時に心が打たれる音がした。

心臓の底からビリビリ来る音だ。この時私は確信した。ああ、これが恋なんだって。でも彼の連絡先も知らないし、ここに住んでいるのかもわからないけど常連客だということはわかったのでこの喫茶店にまた来れば彼はいるはずと思った。

またこの喫茶店に来よう!そして勇気を出して彼に・・・声なんてかけられるのかしら?
彼は私なんかも見向きもしないでお会計を済ませると店を出て行った。

彼は一体何者なんだろうか?
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