第3章 誰がいい?
義足の上に足を乗せて足を組む
歌仙を観察するが腕を組んでその場に立ちずっと床を見つめている
他に見るのは自分の審神者のみ
一言も喋らないし審神者の言葉にも頷くか頭を振るかで答えている
大「声も聞かせたくないって言うことか...」
自「最悪すぎる環境だな
スープ美味いか?」
大「あまり、主が作ったやつの方が美味い」
自「そりゃ良かった(笑)」
ほとんど冷めてしまっているスープを渡されて一気飲みする
...美味しいのに...
「ねぇそこの俺と同じ大倶利伽羅を連れた可愛い審神者ちゃん、これ俺の名刺Aランクの審神者なんだけど今度一緒に飲もうよ」
大倶利伽羅を連れた男の審神者に名刺を渡される
へぇ、名刺とかあるんだ...
男の方の大倶利伽羅はかなり呆れたように私の倶利伽羅を見ている
自「...倶利伽羅あげる」
大「...有難くもらう」
マジか、と思い受け取る倶利伽羅を見るとその名刺を盛大に破いた
まじかコイツ
自「流石ヤキモチ焼き...」
大「俺の主に変なちょっかいは出さないでくれ、この名刺は返す」
向かいの大倶利伽羅は鼻で自分の主を笑い名刺を受け取りその場を少し離れる
倶「自業自得だ。
だから辞めとけと言ったんだ」
男「大倶利伽羅が近侍だったらうまく行くと思うじゃん...!
タイプだったのに!
俺Aランクだよ!?」
倶「そうだな。
でもあの審神者は諦めろあんたとは次元が違う」
さっきの人面白いな
それにあの大倶利伽羅若干私の事気づいてたな
てか...
自「お前らってほぼ同じ顔だけどよく見ると少しづつ違うんだな」
大「良くわかるな、普通なら分からないぞ」
自「お前の方が柔らかい顔してる、私の好きな顔だ」
大「...そうか、良かったな。」
自「あれ?歌仙の審神者と歌仙いなくね?」
大「...本当だな」
「それって、私達の事かしら...」