第2章 初めまして。
目の前の大倶利伽羅はどうやら野菜ジュースが気に入ったみたいでチマチマと飲みながら鼻をスンスンすすっている
ちなみに大倶利伽羅の前に出した皿の中は少量のオレンジ色に着色した食紅水だった
少し試したがビンゴだった
でもずっと野菜ジュースもダメだ
栄養が偏りすぎる
どうにか食べさせないと
大「...契約は...どうすればいいんだ...」
自「あぁ、私の名前は神奈と言う」
大「そうか...
......?...」
自「私の誠の名だ。
これで契約は成立する。」
大「...!?...返す...!
ダメだ...言葉をのみ込め...!
名前を返す事は出来ないのか...!?」
自「残念お前が返事したからもう契約成立だ。
大丈夫だ気にするな
審神者は真名は教えないがそれは人間だから。
私は不老不死でもう既に半分人間じゃない
完全に魂を握られる事なんか一生ない。
それに付喪神は神様の階級で一番下だ土地神ならまだしも人間じゃない私にそんな大層な祟なんてかけられない事は目に見えてる」
大「いいのか...
あんた、ここの時代の人間じゃないだろ」
自「...私もお前と同じだよ
辛いことから逃げ出したかった口だ。
似たもの同士だよ
とりあえずこれから私の右脚としてよろしく頼むよ」
隠してた脚を出して少し笑うと大倶利伽羅も微かに微笑んだ
大「あんたずる賢いな」
自「まぁね」