第1章 媚薬に溺れて *アラン
「そっか…伝わるといいね
…ユキ様、ついでに寂しいっていう気持ちも
込めてみたら?」
「え……」
「だって、ユキ様
最近寂しそうな顔してる」
ユーリ…気づいてたんだ……
でも…アランが忙しいのはお仕事をしてるから。
あんまり、わがままは言いたくない。
「たしかに、寂しくないって言ったら
嘘になるけど……
でも、私は大丈夫だよ、ユーリ」
「そっか!」
うん!とユーリに笑顔で言いつつ、心で思う。
アラン、ごめんね
やっぱり、少しだけこの想い、込めさせて
ほんの少しだけ…