第1章 媚薬に溺れて *アラン
[アランside]
…はぁ…っ……はあっ……
長いキスが終わって
ユキと視線が絡む
「ユキ……」
(そんな目でみられたら…っ
止まれなくなる……)
「アラン……?」
ユキが
どうしたの? と聞いてくるが
言い終わらないうちに
余裕なく、ユキの肩を掴む
肩を掴んだだけで反応するユキに
アラン自身も敏感に反応し
ふらり、と
ユキの方に身体を傾ける
「ちょ…っ…アラン?
大丈夫……?」
理性が少しずつ崩れていき
ユキの言葉も耳に入っていない
衝動的にユキをベッドに押し倒し
また深く口づける
「んっ…んぁ…ふぁ……ん…っ」
ユキの声を聞きながら
唇を首すじに持っていき
かぷり……
と、甘く歯を立てた