第1章 媚薬に溺れて *アラン
[アランside]
顔を赤く染めたまま
アランの方を向くユキを見て
(はぁ…っ…
ちょっと、やばいかも….っ…)
キスをしたい衝動に駆られて
ユキの唇に、自分の唇を重ねる
(…っ…もっと……)
最初は軽く触れるようなキスだったが、
耐えきれず
性急にユキの唇を貪る
「んっ……ん…はぁ……」
ユキが息苦しそうに吐息をもらし、
少し口を開ける
そんなユキの息遣いにも反応して
(あぁ…やばい……)
ユキの口に舌を入れて
口内を侵す
(ユキの口…あっつ……)
ぴちゃ…ぴちゃ…
と水音を立てながら
何度も何度も角度を変える
「んっ……」
と、吐息をもらしながら
アラン自身に熱が集まっていくのを感じる
長くて激しいキスを終え、
瞳が潤んでいるユキを見つめる
(理性……くずれそ……)