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王子様たちの愛し方 *R18

第1章 媚薬に溺れて *アラン


[アランside]

「…どう…かな……?」


ユキが少し心配そうに、

アランの反応を窺ってくる


「ん…美味い」


そう言うと、

よかったぁ…とユキは顔を綻ばせた


(おまえが作るものなんて、

全部美味いに決まってる)


心の内で思いながら


「なんか、洋酒の香りするな

なんか入れた?」


(なんか…

そそられる匂い…)


「あ、なんかね、

ユーリが持ってきてくれた洋酒みたいなのをね

入れてみたの

想いが伝わるエッセンスなんだって

おまじない代わりに」

「ふー ん…?

ま、そんなおまじないしなくても

ちゃんと伝わってるけどな」


そうだね、と花が咲いたような笑顔で

ユキは言う


(そうだ……)


どうせなら…と思い、

チョコを一つ手に取って口にくわえる


「ん……」


(お前も食えよ…)


目で伝えると

ユキも察して目を閉じる


「んっ……」


どくんっ…


ユキの吐息に身体が少し疼く心地がする


「美味いだろ?」

「うん!

よかった、上手にできて」


そんな甘いやり取りをしながら

ほんの微かに疼く身体を無視して

チョコを食べ進めていった。



………………
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