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王子様たちの愛し方 *R18

第1章 媚薬に溺れて *アラン


[アランside]

(明日…

そうか、明日はバレンタインか…)


「明日は…ってか明日も仕事だな」


(たしか、明日は…

夕方までびっしり護衛の任務があって

護衛の後は、ジル達と会議があるんだっけ)


手をユキの頭に乗せたまま、考える

本来なら、仕事が終わってすぐに寝たいくらいの激務である。

けれど…


「明日は夜は空いてる」


口が勝手に答えていた。


(これ以上、こいつに寂しい思いはさせたくない

それに俺も、

そろそろユキとの時間が無いと

限界……)


その言葉にぱっと顔を輝かせて

渡したいものがある、

というユキに


「じゃあ、夜、俺の部屋来て」


と言う


うん! と笑顔で答えるユキに

楽しみにしてる、

とだけ伝えて、次の仕事に向かいながら思う。


(明日の夜は、ずっとそばにいる)
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