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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第3章 ~ひらり、ひらりと久遠の破片~


【※thirty-fifth.】











ふわり、ふわりと夢、現。

何処から夢で

何処まで現か…。


揺れる、ゆれる…。

廻る、まわる…。



白い世界が覆い尽す。



此処は一体何処だ。

我は確か何時もの通りに執務をこなしていた筈なのだが…。

辺りを見渡すが、何もなく白一面に広がるだけだ。

「これは、夢…」

夢である事は確かだ。だが、気味が悪い程に意識が明白である。
その時、我の足が果てしなく続く白の先へと勝手に進みだした。

「…我をか様な場所へ導き、何を企んでおるのか」

我は見えざる輩に話し掛けるように呟くも、それに従い進む。
辺りは白で覆われている為、進んでいる感じはしない。

暫く進んでいると、少し先に何か居るような気配がした。

あれは、人間か?

「っ…!」

それに近付けば、近付く程に我の心の臓が煩くなり、呼吸が乱れ行く。

懐かしいあの花の匂い。
甘い、甘い香りが我を捕らえる。
以前にも増して、花の香りが強くなった気がする。
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