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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第3章 ~ひらり、ひらりと久遠の破片~


そう、言いたかった。

だが、その言葉が出なかった。

背中に押し当てられた柔らかい感触と温もり。
夜着へと着替え、その身は布一枚になり、彼女の膨らみと熱がそのまま伝わる。

「っな!」

何を考えているのか、そう言おうと彼女に向き直り、彼女の表情を見ると何も言えなくなった。
瞳は潤み、顔は真っ赤。
まるで何かを決心した様な感じだ。

「わ、わたし…!」




もう一度、僕は君に触れて良いんだね…。


もう、先程の様に、怯えても、止めろと何を言っても、僕は止めない…

「そのつもりで、来たんだね…」

声が震える。
僕らしくもない。

君は僕を狂わせる。

甘い、甘い、毒の果実。

昔、君が話してくれた物語。


僕はその毒の果実を食べる姫にでもなった気分だよ…。





彼女は静かに頷いた。
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