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【戦国BASARA】闇色夢綺譚 ※R18

第3章 ~ひらり、ひらりと久遠の破片~


【second.】







熱い…

脚が、熱い…。

寒い…

身体が、寒い…。

此処は、何処…。

痛い…、痛いよ…。


「気が付いたかい?」

あ…

「話さなくて良いから」

何故、アナタが…。



「良いかい?今からキミの足の…」

刀を抜く。

わたしは彼の言葉が理解出来なかった。
刀?何それ。

今はそれ所ではない。
身体はダルイし、手首と足首はヒリヒリするし、何よりも脚が異常な程熱くて、その熱が身体中を駆け巡る。

「…っくぅッ!」

脚を動かそうとすると、激痛が走る。

何なの、コレは…。

先程の彼の言葉…。

足に刀…。

「あ、な、何で…」

彼を待っていただけなのに、どうして…。

「少しの間、我慢していてくれ…」

そう彼は言い、最後に済まないと囁いた。
その瞬間、わたしの 身体は布団に縫いつけられ、身動きが取れなくなった。

「!?」

そして頬を掴まれ口の中に何かを押し込まれた。

「痛みで噛み締めて舌を噛み切る恐れがある!」

彼はわたしの上に跨り、動かない様に体重をかける。

「んーっ!!ん!!」

わたしは恐くなり、必死に助けをもとめるも、口は塞がれている為、声にならない。

「キミの為だ!我慢してくれ!」


わたしも必死だが、彼の方が辛そうだった。


何故、アナタの方が辛そうな顔をしているの…。


わたしは彼を信じ、抵抗を辞め、彼に身を任せた。
それが合図になり、彼が声をかける。


「始めてくれ!!」



その瞬間、わたしはわたしではなくなった。



部屋中にわたしの声にならない悲鳴が響く。




止めどなく、涙が溢れる。

痛いのか熱いのかもう良く分からなくて、ただ
赤子の様に泣き叫ぶ事しか出来なかった。





歪む、


霞む。


美しい筈のシロが、


灰色に、染まる。




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