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【刀剣乱舞】薬研、拾う【R18】

第5章 心の穴を埋めて





「……名前、悪かった…」


『ん?どうして?』


私は優しく薬研を抱き返した


「いきなり、こんなことして……悪い。俺に嫌気が差したなら…追い出してくれ…」


そう言って薬研は私を抱き締めたまま、震えたような声で伝えてくる
そんな薬研の頭を優しく撫でてあげる


『…追い出すわけないよ。薬研…ずっと、居ていいんだよ…薬研が居たいなら、ずっと』


「……迷惑…じゃないのか…?」


少し身体を離せば、不安げな表情でこちらを見てくる薬研
そんな薬研は先程と打って変わって幼い男の子だった


『もちろん…薬研が居たいなら居てもいいから、あんまり不安がらなくていいよ』


「……ありがとな…名前……」


少し安心したのか、表情が柔らかくなった薬研
その表情に私は少しだけほっとして、こっちまで笑みが零れた


これから、色々話してくれたらいいな…薬研のこと


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